2012年04月23日 00:48
いま野田内閣にとって厄介な問題が山積している。消費増税関連法案、関西電力・大飯原発(福井県おおい町)の再稼働、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加、4月26日に予定されている小沢一郎氏の判決、そして北朝鮮の「人工衛星」打ち上げと称する長…
東京電力が公営電力の電気を随意契約で市場価格よりも安く買っていた。地域独占により、東電が勝手に値段を決めることができたからだ。今後は東電以外にも売り先を広げ、東電の独占体制を変えていく必要がある。
世界のモノ作りにおける分業の中心はこのアジアにある。そのアジアの分業構造の中に日本がうまく食い込めば、実はグローバル化の展開は日本企業にとって大きなチャンスでもあるのだ。
東芝が経営破綻したエルピーダメモリの支援を巡り揺れている。DRAM事業は欲しいが、丸ごと抱え込むのはリスクが大きい。日韓連合という新たな戦略は、悩む東芝を救う一手になるか。
日系LCC3社が次々とスタートする2012年。既存の航空会社は揺れ、スカイマーク株は半値に下落した。正面から競合する日韓線は、「敗者」を決める消耗戦になる。
日本の大手電機メーカーの業績は総崩れの状況にあるが、それとエルピーダメモリの経営破綻の背景には同じ構図がある。日本の経営者は「守りの姿勢」に入ってしまい、チャレンジしなくなったのだ。
野田政権の税と社会保障の一体改革への取り組みは、どうも怪しく思われる。消費税を10%に引き上げて一体改革を行うと言っているが、新聞を読むと、消費税増税も行うが社会保障も強化すると言っているように見えるからだ。
大口料金値上げ問題で、東電の姑息なやり方がまた明らかになった。契約ごとに需要家と合意しないかぎり契約期間を満了するまで、東電が一方的に料金を値上げする権利はない。相対(あいたい)取引は契約の当事者の合意なのだから。にもかかわらず、そのこと…
前編で、無印良品Facebookページのコンセプトと実際の運営についてうかがいました。後編では、より突っ込んだノウハウなどからお聞きしたいと思います。
野田佳彦首相と谷垣禎一自民党総裁が2月25日、秘密裏に会談したという情報が流れた。両者とも否定しているが、何人もの証言によって会談はあったものと思われる。
私の会社である武蔵野は新人採用の際、その人が優秀であるかどうかはあまり考慮しません。「この人となら楽しく仕事ができそうだな」とか、「この人と酒席を囲むと面白そうだ」とかいった、実務能力とはあまり関係ないところを最重要視して採用の可否を決め…
シャープがEMS(電子機器の受託製造サービス)で世界最大手の鴻海(ホンハイ)精密工業との資本業務提携を発表したが、これは実質的には鴻海によるシャープの「買収」と見ていい。この先、シャープにどんな道が待っているか考えてみたい。
公金を狙った詐欺は、規模が大きくなりやすい。たとえば1998年から2001年の間に行われた「中小企業金融安定化特別保証制度」では、実体のないペーパー会社を使って10億円を超える融資を引き出した詐欺グループがいた。
エルピーダメモリは2009年にV字回復を成し遂げたと言われるが、私は当時から「決して楽観できるものではない」と述べ続けてきた。そういう意味では同社の倒産はさほど大きな驚きではなない。
海外では、日本では想像もできないような経験をすることがある。困難な問題に直面することが、その人の能力を磨くことになる。そうした経験を積んだ人がどれだけ増えていくのかということが、企業の国際競争力に決定的に重要な意味を持つ。